blog井上博の「行雲流水」

親の想い

先日愛泉会の創設に関わられたご家族にお会いした。

愛泉会は伊藤泉さんを中心に知的障害のある親が中心となって

立ち上げられた社会福祉法人である。その構成メンバーのお一人

でもある。

当時山形市内に知的に重度の人が利用できる入所施設はなく多くの

人たちが遠く離れた県内外の施設の利用であった。

現在、息子さんは置賜地方の施設に入所され30年を経過しているという。

ご自身も高齢となり片道80㎞を越える距離では面会も大変な様子だった。

ご自身がこれまで面会行くたびに書いてこられた面会記録を見せていた

だいた。面会の回数は900回超えるという。一回一回のご子息の様子や

担当者等の記述が丁寧になされていた。面会のついでに

置賜地方の観光地を訪ねたこともなく毎回がとんぼ返りの面会という。

「一分一秒でも子供のところにいたい」からとのお返事だった。

わが子の幸せを願わない親はいない。

現在の障害のある人の福祉は身近なところで自立した生活が目標

である。

愛泉会の実践を通して親の想い利用者の想いを可能な限り実現したい。