blog井上博の「行雲流水」

実践事例集について

しばらくご無沙汰してしまいました。

このたび日本協会から「現場実践から学ぶ知的障害児・者支援」が刊行された。

全国から困難事例を中心に8事例をあげてもらいそれにスーパーバイザーからコメントをいただくという様式で

まとめられている。私も編集委員として関わらせていただいた。現場の実践力や専門性を養う最も良い方法は目の前の

一人一人の利用者から学ぶことが最も有効であると思う。

このたび全国の8事例の一つとして当法人から北部支援センターの村井センター長から執筆いただいた。

タイトルは「入所施設からケアホーム移行でよみがえった重い障害のあるHさんの生活」である。

Hさんの在宅での様子、児童施設での生活、向陽園での生活、そしてケアホームに移ってからの生活を両親の言葉を

挿みながらまとめられている。私も向陽園の在職中に担当として関わらせていただいた。

家庭訪問でのお母さんのことば「家にいたときは長い間布団に寝たことなかったなあ」「Hは一日中家の中走り回っているのよ」

「でもさすがに疲れて1時2時になるとうとうととなるからその時となりでアノラックを着て寝るのよ」「布団には何年も

寝たことなかった。」の言葉に絶句した。

又ある時家庭訪問すると「この子も人間になった」とのこと「この前初めて涙見たのよ」「人は幾つになっても成長するんだなぁ」との言葉にも感動した。多くのことをお父さん、お母さんから教えられた。

この本にはさらにご両親のHさんへの愛情に満ちた関わりが記載されている。一つ一つから思いをくみ取ろうとする職員集団の関わりそしてスーパーバイザーの宮下先生のコメントも素晴らしい。

実践現場の魅力を十分伝えていただける内容といえる。利用者お一人お一人の人生から学び実践していきたい。

村井センター長はじめ苦労してまとめてくれたスタッフの皆さんありがとうございました。